OS起動せず

PCが起動しなくなった!どうしよう?

何気なくパソコン(OS)を起動して「普通に使える」というのは、PCシステムの絶妙なバランスの上に成り立つ奇跡の日常である、と痛感した出来事です。
システムによる絶妙なバランスが崩れたとき、それは「普段使い慣れたパソコンが起動しない」という非日常の光景となります。OSはそういった不整合の発生によるトラブルが起きないよう、極力整合性を保つ思想の元に設計されていますが、いかんせん人間が考えるものなので万能ではないのです。従って突如パソコンが起動しないなんていう事態も起こりえます。

仕事で毎日使うパソコンが、起動不能に陥るなんて普段はあんまり考えません。
まさかプロフェッショナルを謳っている自分がこんな状況に陥るとは思いもしませんでしたが、幸いOSを再インストールすることなく復旧できたので、記録として残しておこうと思います。

それから、パソコンが起動しなくなったときは、パニックに陥る前に一呼吸おいて、冷静になることは何よりも重要です。


■発生環境: Windows 7 64bit SP1

■発生現象: 「Windowsを起動しています」という起動(4色のWindows旗マークが表示されている)画面で停止したままになる。それまではなんの問題もなく正常にPCを利用する事ができたのに・・・。

■現象が発生する前にやったこと: ソフトウェアのインストール
CDイメージ(ISOイメージ)を使う必要があったのでMagicDiscをダウンロード・インストール(今思えば、このソフトのインストール後、仮想ドライブのドライバインストールに失敗していたことを思い出した)。
インストール終了後、PC再起動して起動完了を待たずに帰宅(なので、正常に起動したかどうかも確認できていない)。
翌朝(今日)出社後、前述の発生現象の状態になっていた。

■復旧するまでに試行したこと: (たぶん手順6のみでも復旧する)
1. PCリセット → 現象の状態で停止してしまう → 電源:OFF
2. 電源:ON → ダーティシャットダウン時に表示される起動オプション画面で 「スタートアップの修復を選択して起動」を選択 → 画面のループになる → 電源:OFF
3. 電源:ON → Win7のインストールDVDを光学ドライブにセット → インストール画面で「Windowsの修復」を実行 → 効果なし → 電源:OFF
4. 電源:ON → BIOSのブートシーケンス中に<F8>キー押下でブートオプション画面を起動 → セーフモードを選択し起動 → CLASSPNP.sys で停止 → 電源:OFF
5. 電源:ON → BIOSのブートシーケンス中に<F8>キー押下でブートオプション画面を起動 → 「ドライバー署名の強制を無効にする」を選択して起動 → NG → 電源:OFF
6. 電源:ON → BIOSのブートシーケンス中に<F8>キー押下でブートオプション画面を起動 → 「前回正常終了時の構成(詳細)」を選択して起動 → OK: Win7起動!!

7. Win7起動後、念のためインストールしたプログラムを[コントロールパネル]-[プログラムと機能]からアンインストール(実際はアンインストールされないのでリストから削除される)し、インストールパスに存在したファイルをディレクトリごと手動で削除した。リカバリできたことを確認するために[スタート]ボタンから再起動し、正常に起動することを確認。
その後数回再起動を行い、正常にWin7が起動することができたので復旧と判断。

なかなか復旧しないのでOS再インストールの実施も覚悟しましたが、「前回正常起動時の構成(詳細)」を選択したことで運良く復旧できました。Windows NT4.0の時代に比べると格段に復旧時の選択肢が増えていたことに感銘を受けます(製品として正しい方向に進化していると感じます)。結果的には環境再構築の時間を浪費せずに済んだのがせめてもの救いです。自分の手になじむ作業環境を0から作り直すのは、時間がかかるし、本当に心が折れます。何よりどんな重要データを保存しているかもわからない(正しくは忘れている)業務用PCで初期化するという恐怖を免れることができたのは本当にラッキーでした。

正常状態にリカバリできたので、念のためシステムイメージでバックアップを作成したことはいうまでもないです。トラブルに備えたシステムのバックアップは大切ですね。

上記手順4で確認できた「CLASSPNP.sys」をGoogleで検索すると、ヒットした多くのページにおいて、起動しない場合はOSを再インストールして復旧していた例が多々ありました。
また、CLASSPNP.sysがらみではI/Oコントローラの寿命(熱による暴走)などで起動しなくなる例もありました。障害の発生要因は一つでないことが窺えます。
復旧作業においては、最後にインストールしたソフトが原因であるというあたりをつけていましたが、ドライバのインストールに失敗するとOSが起動しなくなる状態になるなんてあまり深く考えていませんでした。
今回の復旧方法は、小生の障害発生パターンに対する一例としての復旧手順であり、本障害が「この方法で必ずしも復旧するものではない」ということをご理解ください。
なお、本手順による復旧の実施はあくまでも自己責任でお願いします。当記事を参考にして作業を実施した際に発生するいかなる損害も当サイトはその責任を負わないものとさせていただきます。
多くのページが辿る再インストールの手段を回避して復旧できたので、あくまで一つの復旧例として情報を公開するものです。